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はじめに
最近、ちょっと意外なところで話題になった漫画があります。それが、久世番子さんの『ひらばのひと』。講談師という伝統芸能の世界を描いた作品なんですが、なんと政界のど真ん中でこの漫画が登場したんです。
きっかけは、国民民主党の榛葉賀津也幹事長が、自民党の麻生太郎氏のもとを訪れた際のひと言。「漫画を借りに行った」と語ったことで、永田町にちょっとした笑いと驚きが広がりました。
でもこのエピソード、ただの冗談では終わらないんです。漫画好きの麻生氏と、榛葉幹事長の間に流れる“文化の接点”が、政局の裏側にちょっとした彩りを添えてくれました。
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麻生太郎氏から漫画を借りた榛葉幹事長、その作品は『ひらばのひと』最新刊
2025年10月3日、榛葉幹事長が記者会見で語ったのは「麻生太郎氏に漫画を借りに行った」というエピソード。その作品名が『ひらばのひと』だったんです。
麻生氏は「6巻までしか出ていないぞ」と返し、榛葉幹事長は「7巻を借りられずに帰った」と笑いながら話していました。なんとも微笑ましいやり取りですが、実はこの漫画、講談師というちょっと珍しい職業をテーマにした作品で、知る人ぞ知る名作なんです。
そしてこの「6巻までしか出ていない」という言葉、実は事実そのもの。『ひらばのひと』は2025年7月発売の第6巻で完結していて、続刊の予定はありません。
漫画『ひらばのひと』ってどんな作品?
『ひらばのひと』は、講談社の「モーニング・ツー」で連載されていた久世番子さんの作品。講談師という伝統芸能の世界を舞台に、語りの力と人間模様を描いた物語です。
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●講談師ってどんな人?
講談師は、歴史や人物の物語を語る語り部のような存在。落語と似ているようで違っていて、軍記物や忠臣蔵などの勇壮な物語を、独特の節回しで語ります。作品の中では、講談の舞台を「ひらば」と呼び、そこに立つ者の覚悟や技術が描かれているんです。
●登場人物と物語の流れ
物語の中心は、姉弟子の泉花(せんか)と弟弟子の泉太郎(せんたろう)。講談師としての成長や葛藤、芸の道に生きる人たちの人間ドラマが丁寧に描かれています。
最終巻となる第6巻では、泉太郎が二ツ目昇進を果たす一方で、女子大生となった初音の隣に現れた若い男性に動揺する場面や、泉花が夫から「話がある」と告げられ、人生の岐路に立たされる展開など、見どころがたっぷり。
麻生太郎氏が『ひらばのひと』を選んだ理由って?
麻生太郎氏は、漫画好きとしても知られていて、過去にもさまざまな作品を読んでいるそうです。そんな麻生氏が榛葉幹事長に貸したのが『ひらばのひと』だったというのは、ちょっと興味深いですよね。
講談師という“語り部”の存在は、物語を操る政治家の姿とも重なって見える部分があるかもしれません。しかも、榛葉幹事長が「7巻を借りようとしたけど、まだ出ていない」と言われたというやり取りは、実際には「もう完結している」という事実を踏まえると、ちょっとした“ボケとツッコミ”のようなやり取りだったのかもしれません。
政治の世界で漫画が“暗号”のように使われるなんて、ちょっと面白いですよね。
『ひらばのひと』最終巻(第6巻)の見どころをチェック
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●泉太郎の成長と揺れる心
第6巻では、泉太郎が講談師としての節目を迎えます。二ツ目昇進という大きな一歩を踏み出す中で、寄席に現れた初音の隣に見知らぬ男性がいたことで、心がざわつく場面も。芸の道だけでなく、私生活でも揺れる泉太郎の姿に、読者も思わず引き込まれます。
●泉花の人生の選択
泉花は夫から突然「話がある」と告げられます。講談師としての道を歩みながら、家庭との両立に悩む姿は、現代の働く女性にも通じるテーマ。芸と生活の狭間で揺れる泉花の選択が、物語に深みを与えてくれます。
●講談の魅力を再発見
作品を通じて、講談の演目や技術、師弟関係の厳しさなどが丁寧に描かれています。六代目神田伯山さんの監修によって、リアルな講談の世界が再現されていて、講談初心者でも楽しめる構成になっています。
漫画がつなぐ政治と文化──榛葉幹事長の“借り物”が生んだ波紋
榛葉幹事長は、麻生太郎氏との長年の関係性を背景に、漫画を通じて“ケミストリー”を確認したと語っています。実際に麻生氏から『ひらばのひと』を借りたことが報道され、政治の世界でも漫画がコミュニケーションツールとして機能していることがわかります。
このエピソードは、漫画が単なる娯楽ではなく、価値観や思想を共有する手段としても活躍できることを示してくれました。『ひらばのひと』という作品が、政治家同士の距離を縮める“語り”の力を持っていたことは、講談師の本質とも重なります。
まとめ:『ひらばのひと』は6巻で完結!今こそ読んでみたい講談師漫画
榛葉幹事長が麻生太郎氏に借りに行った漫画『ひらばのひと』は、講談師という伝統芸能の世界を描いた、ちょっと珍しくて奥深い作品です。全6巻で完結しているので、今からでも一気読みが可能です。
講談に興味がある人も、そうでない人も、ぜひ一度『ひらばのひと』を手に取ってみてください。語りの力が、きっと心に響いてくるはずです。